佐賀市蓮池町の見島地区で8日夜、小正月の伝統行事「見島のカセドリ」が営まれた。蓑(みの)と笠(かさ)を身にまとい、神の使者「加勢鳥(かせどり)」に扮(ふん)した青年2人が民家を回り厄を払った。2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「来訪神 仮面・仮装の神々」の一つ。
地区内の熊野神社で神事を終えた加勢鳥が19軒を訪問。膝をつき、体を前にかがめて、先を裂いた青竹を「ガシャ、ガシャ」と床に打ち鳴らした。加勢鳥の顔を見ることができれば縁起が良いとされ、住民は茶や菓子などでもてなしながら顔をのぞき込んでいた。
保存会の武藤隆信会長は「これからも伝統そのままの形で、飾らず長く続けたい」と話した。 (穴井友梨)
西日本新聞社
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